小児訪問看護とは?受けられるケアと支援の内容について

こんにちは。「ルミナこどもとかぞくの訪問看護」です。

私たちは、地域医療の継続と発展に取り組む「メディカルプラスホールディングス」の一員として生まれました。これまで多くの医療機関や先生方、医療・福祉に従事する方々と関わる中で、医療的ケアが必要なお子さんをご家庭で支えている実情に触れてきました。

その中で、
「訪問看護では、どこまでお願いできるのだろう」
「自宅での生活を続けていけるのか、不安がある」
といったご家族の声を、現場を通じてお聞きしてきました。

そうした背景から、「ご家族だけで抱え込まなくていい形をつくりたい」という思いで、「ルミナこどもとかぞくの訪問看護」を立ち上げました。子どもを支えることは、ご家族の生活を支えることでもあり、その先の地域や社会を支えていくことにもつながっていきます。だからこそ私たちは、医療的なケアだけにとどまらず、ご家庭での過ごし方や日々の負担にも目を向けながら関わっていきたいと考えています。

では、小児訪問看護では具体的にどのような支援が受けられるのでしょうか。

本記事では、実際の支援内容や利用の流れに加えて、ご家庭での生活を続けていくうえで考えておきたいことについても、現場での経験を踏まえながらお伝えできればと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。

訪問看護における小児ケアの実情とニーズ

近年、小児訪問看護を必要とするご家庭は増えています。

これまで、医療的ケアが必要なお子さんは、入院での管理が中心となり、ご家族と離れて過ごす時間が長くなるケースも少なくありませんでした。現在では、医療機器の進歩や在宅医療の体制整備により、ご自宅で生活しながら医療的ケアを受けられる環境が広がっています。

ご自宅で過ごせるようになったことで、「一緒に食事ができるようになった」、「きょうだいと同じ空間で過ごせるようになった」といった変化を実感されるご家庭も多くあります。住み慣れた環境で日常を重ねていけることは、お子さんにとってもご家族にとっても大きな意味があります。

一方で、ご家庭の中だけで医療的ケアや生活支援を担い続けることには、負担を感じられる場面も少なくありません。たとえば、「ほんの少し…本当に少しだけ。その少しだけ目を離すということが難しい」。そんな状況が続いて積み重なることで、ご家族の生活リズムが大きく制限されてしまうこともあります。

共働き世帯やひとり親世帯の増加など、家族のかたちも変化しています。日中の見守りやケアの体制に悩まれるケースもあり、「家族だけで支え続けること」の難しさは、より現実的な課題となっています。

こうした背景から、ご自宅での生活を支えながら、ご家族の負担を軽減していく小児訪問看護のニーズは高まっています。一方で、小児分野の訪問看護に対応できる人材や体制は、まだ十分とは言えないのが現状です。その中でも、目の前のご家庭の状況や社会全体の課題に向き合い、「支えを必要とする方にきちんと届く仕組みをつくりたい」と考え、現場に関わり続けている人たちがいます。私たちルミナケアも、その一員として、日々の支援に取り組んでいます。

小児訪問看護で受けられるケア

小児訪問看護では、医療的な支援に加えて、お子さんの成長や発達、ご家族の暮らしにも配慮しながらサポートを行います。ご家庭ごとに状況は異なりますので、そのご家庭にとって無理のない、より良い形を一緒に考えながら、関わっていきます。

医療的ケア

呼吸器の管理やたんの吸引、経管栄養、酸素管理など、医師の指示に基づき、看護師がご自宅に訪問して医療的ケアを行います。日々の状態確認を行いながら、変化があった際には主治医とも連携し、状況に応じた対応を行っていきます。ご家庭だけで判断を抱え込まなくて済むことは、親御さんにとって大きな安心につながります。「これで合っているのか」と迷う場面でも、すぐに相談できる存在があることで、日々の負担は大きく変わってきます。

日常生活の支援

清拭や入浴介助、食事の見守りや介助、口腔ケアなど、日常生活を安全かつ快適に過ごせるよう支援をします。医療行為だけでなく日々の生活をどう整えるか、ご家庭の生活リズムに合わせた関わりができるかも大切です。医療的な観察や判断が必要な場面でも、ご自宅で安心して過ごせるよう、状態を見ながら関わっていきます。

「少しだけ安心して眠れる時間ができた」、また「家の中での過ごし方に気持ち的にも余裕が持てるようになった」といった変化は、日々の生活を積み重ねる中では、実はとても大きな力になります。

発達やコミュニケーションへの支援

発達面やコミュニケーションにサポートが必要なお子さんに対しては、お一人お一人に合った関わり方を考えながら支援を行います。言葉だけでなく表情やしぐさ、反応の変化なども、お子さんからの大切なサインとして受け取ります。

お子さんによって、伝え方や受け取り方はそれぞれ異なりますから、日々の関わりの中で小さな変化や反応を丁寧に見ていくことで、「できたこと」や「伝わったこと」を少しずつ積み重ねていくことを大切にします。ご家庭と様子を共有しながら、お子さんにとって安心できる関わり方を、一緒に考えていきます。

リハビリテーション

理学療法士や作業療法士と連携しながら、身体機能や日常動作の支援を行う場合もあります。日々の生活の中で自然に動けることや、その子らしく過ごせることはとても大切です。小さな変化をご家族と一緒につぶさに共有し、その子の状態や発達の段階に合わせて、無理のない形で一歩一歩、取り組んでいきます。

ご家族への支援

小児訪問看護ではお子さんだけでなく、ご家族への支援もおこないますが、じつはこれはあまり一般的に知られていない支援かもしれません。医療的ケアの確認や日々の不安の共有などを通じて、ご家庭で安心して過ごせる環境づくりを支えます。

ご家族は日々のケアを担う中で、「自分がやらなければ」と感じる場面が続くことも少なくありません。そうしたお気持ちは自然なものですが、無理を重ねてしまうことで、ご家族自身の負担が大きくなってしまうこともあります。小児訪問看護では、そうした状況も含めてご家庭の様子を見ながら、必要な支え方を一緒に考えていきます。ご家庭だけで抱え込まなくていい形を整えていくことも、小児訪問看護の大切な役割のひとつになります。

小児訪問看護を利用するまでの流れ

小児訪問看護を利用するには、医師が発行する「訪問看護指示書」が必要です。そのため、まずは現在の状態や今後の生活について、主治医に相談することから始まります。

1.主治医に相談する

在宅での生活や訪問看護の利用について主治医に相談し、お子さんの状態を踏まえて「訪問看護指示書」を作成してもらいます。

2.訪問看護ステーションに相談する

お子さんの状態やご家族の希望をもとに、支援内容や利用頻度を調整していきます。

3.契約・利用開始

契約後、訪問看護が開始されます。利用開始後も状況に応じて内容は見直されていきます。

小児訪問看護を検討する際のポイント

訪問看護選定の際には以下を大切にすると選びやすくなります。ご参考ください。

・小児への対応経験があるか
・医療的ケア児への支援体制があるか
・緊急時の対応が可能か
・ご家族とのコミュニケーションを大切にしているか
・医療機関や他職種との連携が取れているか

まとめ

小児訪問看護は、お子さんのケアだけでなく、ご家族の生活を支える存在でもあります。「自宅で、家族みんなで過ごしたいけれど不安がある」。そう感じるのは自然なことだと思います。そんな時、まずは一人で抱え込まずに、主治医や訪問看護ステーションに相談することから始めてみてください。

ルミナケアについて

「ルミナこどもとかぞくの訪問看護」では、小児とご家族に寄り添う訪問看護を通じて、お子さんとご家族の毎日に寄り添う支援を行います。支えが見えない状態は人を孤独にしてしまいます。ですが、適切な支えがあれば前を向くことができると私たちは考えています。お子さんの日常とそれを支えるご家族の想いに、現場で向き合っていきたいと願っておりますので、小児訪問看護について不安なことがあれば、どんな段階でも構いません。まずはお気軽にご相談いただければと思います。